less
lessコマンドはテキストファイルの内容を表示する際に一部分だけを読み込みます。そのため、ファイル全体を読み込むコマンドより高速に動作します。容量の大きなログファイルなどを読むときに便利なコマンドです。
less error_log.txt
とするとerror_log.txtの一部分だけを読み取って表示します。
なお、よく似たコマンドでmoreというものがあり、こちらはファイル末尾まで表示するとそのあとは自動的に終了します。合わせて覚えておくと良いでしょう。
lessの操作
lessはファイルの閲覧中に様々なコマンドが利用できます。
コマンド | 説明 |
---|---|
/[検索パターン] | 指定したパターンで前方検索 |
?[検索パターン] | 指定したパターンで後方検索 |
b | 前の画面へ戻る |
f, space | 次の画面へ進む |
d | 半画面進む |
g, < | ファイルの1行目に移動 |
G, > | ファイルの末尾に移動 |
n | 前回の検索を繰り返す |
N | 前回の検索と逆方向に検索する |
q | ファイルの閲覧を終了する |
u | 半画面戻る |
v | エディタで開く |
y, k | 1行戻る |
まずはb, f, q の使い方を覚えると良いでしょう。
lessの代表的なオプション
-e
ファイルの最後に達した場合にlessを終了するオプションです。
less -e hoge.txt
とすると、テキストファイルの終わりに達した時点でもう一度次へ進むコマンド(fなど)を入力するとlessコマンドが終了します。
-N
行番号を表示するオプションです。
less -N hoge.txt
とすると、行番号付きでテキストファイルの内容が出力されます。