ファイルのアーカイブ
ファイルのアーカイブ処理はtarコマンドを利用して行います。
サンプルファイルの準備
mkdir sample1
touch sample1/sample_{1..10}.txt
とすることで、sample1フォルダの中にsample_1からsample_10までのファイルが作成されます。
(注)上記はブレース展開という機能を利用しています。
touch sample1/sample_1.txt
touch sample1/sample_2.txt
touch sample1/sample_3.txt
touch sample1/sample_4.txt
touch sample1/sample_5.txt
touch sample1/sample_6.txt
touch sample1/sample_7.txt
touch sample1/sample_8.txt
touch sample1/sample_9.txt
touch sample1/sample_10.txt
を実行したのと同じ意味になります。
サンプルファイルのアーカイブ
上記のsample1フォルダの中のファイルを1つのアーカイブにまとめてみましょう。
tar cf sample1.tar sample1
で、sample1.tarというアーカイブファイルが出来上がります。
tarコマンドはcオプションがcreate、つまりアーカイブの作成を表し、 fオプションがfile、つまりアーカイブファイルを表します。
tar cf [アーカイブファイル名] [アーカイブしたいファイル(ディレクトリ)パス]
とすることでファイルをアーカイブできます。
なおtarコマンドのオプションは
tar -cf [アーカイブファイル名] [アーカイブしたいファイル(ディレクトリ)パス]
とすることもできますが、ハイフンをつけないのが一般的です. (BSD形式のオプション)
アーカイブの展開
アーカイブの展開もtarコマンドで行うことができます。 はじめに、展開するためのフォルダを作成し、移動しておきましょう。
mkdir extract
cd extract
アーカイブの展開は、tarコマンドのxオプション(extract)で実行します。
tar xf ../sample1.tar
上記を実行することで、新規作成したextractフォルダの中でsample1フォルダを展開することが可能です。
また、アーカイブを展開せずに中身だけを確認したい時は、 tオプションを利用して
tar tf ../sample1.tar
とすることでアーカイブ内のファイルを確認することも可能です。 さらにvオプションを付加することでより詳細な表示にすることも可能です。
tar tvf ../sample1.tar