パーミッションの意味
パーミッションとはファイルまたはディレクトリに対するアクセス権限のことです。
- オーナーの読み込み権限フラグ
- オーナーの書き込み権限フラグ
- オーナーの実行権限フラグ
- オーナーと同一グループのユーザーの読み込み権限フラグ
- オーナーと同一グループのユーザーの書き込み権限フラグ
- オーナーと同一グループのユーザーの実行権限フラグ
- オーナー以外のユーザーの読み込み権限フラグ
- オーナー以外のユーザーの書き込み権限フラグ
- オーナー以外のユーザーの実行権限フラグ
以上の9個のフラグを並べて表現したものをパーミッションと呼びます。
パーミションの表記法
ls -l
などのコマンドを利用するとファイルのパーミッションを表示することが可能です。 例えば
rwxrw-r--
と表記されている場合、3けたずつに区切って見ていくことになります。
最初の3つの「rwx」はオーナーが読み込み(Read)と書き込み(Write)と実行(eXecute)の全ての権限を有していることを示します。 次の3つの「rw-」の部分はオーナーと同じグループのユーザーは読み込みと書き込みの権限を有していることを示します。 最後の3つの「r--」の部分はオーナー以外のユーザーが書き込み権限のみを有していることを表します。
パーミションの8進数表現
パーミッションは上記の表現のほか、「755」のような8進数で表記されることもあります。こちらについての考え方を確認していきましょう。 上記の
rwxrw-r--
は2進数で表記すると「111110100」になります。これを3けたずつ、つまり「111」と「110」と「100」に分けて、それぞれを8進数に変換すると、「764」になります。これが8進数表記です。
逆の変換も行ってみましょう。「755」はそれぞれ変換すると「111101101」になります。これを前項の表現に直すと
rwxr-xr-x
になりますね。つまり、オーナーは全ての権限を持ち、グループユーザーと他のユーザは読み込みと実行の権限を持つのが「755」というパーミッションが意味するものとなります。
フォルダにおけるパーミッションの意味
フォルダについてのパーミッションはファイルに対するものとは意味が異なります。
パーミッション | 意味 |
---|---|
r | ディレクトリ内のファイルのリストを表示する権限 |
w | ディレクトリ内にファイルを作成・削除する権限 |
x | ディレクトリ内に移動する権限 |