ファイルの圧縮
gzipコマンドを利用することで、ファイルを圧縮して容量を小さくすることが可能です。
圧縮とアーカイブの違い
圧縮とは一つのファイルのサイズを小さくする処理、アーカイブとは複数のファイルを一つのファイルにまとめる処理であり、処理内容が異なります。混同しないように気をつけましょう。ファイルをアーカイブしてから圧縮するための方法は次章で学習します。
ファイルの圧縮
ファイルの圧縮はgzipコマンドを用いて
gzip [圧縮したいファイル]
とすることで実行できます。 例えば、先ほど作成したsample_1.txtを圧縮するときには
gzip sample_1.txt
となります。(カレントディレクトリに注意してください。)sample_1.txt.gzというファイルが作成されていることを確認しましょう。
なお、gzipはデフォルトの動作では元のファイルを残しません。sample_1.txtがなくなっていることを確認しましょう。
元のファイルを残したいときにはkオプション(keep)を利用します。
gzip -k sample_2.txt
kオプションを利用することで、sample_2.txtを残したままsample2.txt.gzが作成できることを確認しておきましょう。
任意のファイル名で圧縮
gzipコマンドは、通常元のファイル名に.gzをつけたファイル名で圧縮が行われます。任意のファイル名を利用したい場合には、標準出力に出力させるcオプションとリダイレクトを用います。
gzip -c sample_3.txt > sample_3_original.txt.gz
このようにすることで、任意のファイル名での圧縮が可能です。
ファイルの展開
ファイルの展開もgzipコマンドのdオプション(decompress)で行うことが可能です。
gzip -d sample_1.txt.gz
上記を実行することで、sample_1.txt.gzが展開され、sample_1.txtが作成されます。
なおgzipの-dオプションを利用する代わりに、gunzipコマンドを利用することも可能です。
gunzip sample_2.txt.gz
(ちなみに、sample_2.txtはすでに存在しているため、上書き確認が行われます。)
そのほかの圧縮方式
そのほかにもbzip2やxzなどの高い圧縮率での圧縮方式も存在します。使い方はgzipとさほど変わりませんので調べておきましょう。